家具や家電などのアフィリエイトを行なっていて、前日まで普通に注文が積み上がっていたのに、2026年5月13日以降、1週間ほど「紹介料 ¥0」になりました。
- サイトは普通に動いている
- Google Search Consoleでも訪問者は減っていない
- ポチップ(Pochipp)の管理画面では、商品リンクのクリックもちゃんと記録されている
それなのに、Amazonアソシエイトから入る紹介料だけが、ぴたりと止まった。
「障害? いやでも、自分のサイトは表示できているし……」
「規約違反? でも何も触ってない……」
本記事は、収益が止まった日から1週間以上、何が起きているのかを必死で追いかけた記録です。同じ症状で困っている人のために、何を疑い、何を除外し、最後に何をやって、いま何が起きているのかを、できるだけ正直に共有したいと思います。
結論を先に言うと、真因は今もはっきりしていません。ただ、PHPのバージョン切替をやった翌日、ようやく「紹介料 ¥0」から脱しました。たった1件、たった¥数千円。でも、ゼロが続いた1週間を知っている人なら、この1件の意味が分かってもらえるはずです。
本記事に書いてあること
Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト・Yahoo!ショッピング・メルカリからの収益を得ている中で、2026/5/13〜21までAmazonアソシエイトの収益が発生しませんでした。
具体的な環境や症状は次の表の通り。同じお悩みを抱えている方はぜひ最後までお読みください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症状 | 2026/5/14以降、Amazonアフィリエイトの紹介料が突然ゼロに。 クリックは継続。ValueCommerce/Yahoo!も同時期に異常。楽天は無事。 |
| 環境 | XServer + WordPress + Cocoon + Pochipp |
| 疑った仮説 | 12個以上 AI規約違反、Refererヘッダー剥奪、WAF誤検知、Pochipp内部問題、Amazon側のCookie変更、XServer基盤メンテ etc. |
| やったこと | 5/21深夜 PHP 8.2.30 → 8.3.30(XServer推奨)へ切替 |
| 現状 | 5/22朝 注文1件発生。 クリック6、CVR 17% サンプル不足だが、ゼロから抜けた事実は大きい |
| 教訓 | 「他サイトと比較する対照群」を雑に組むと判断を誤る。 慎重に、慎重に |
2026/05/13が境目となって紹介料が0になった
まずは初期症状と紹介料が0になった境界線について次の順に解説します。
- クリックは出ているのに、紹介料だけがゼロ
- 過去30日のデータで見える境界線
クリックは出ているのに、紹介料だけがゼロ
最初に「おかしい」と思ったのは2026年5月14日でした。
Amazonアソシエイト・セントラルの「紹介料」が、前日まで毎日収益があがっていたのに、5月14日はゼロになっている。
最初は「Amazonの集計が遅れているだけだろう」と思いました。Amazonの数字はリアルタイムではなく、前日0:00時点が翌日反映されるので、ときどき遅れることがあります。
でも翌日も、その翌日も、ずっとゼロでした。
並行してチェックしたのが、ポチップ(Pochipp)の内部レポートです。

ポチップは商品カードのインプレッションとクリックを自前で記録してくれるので、「サイト側でクリックが発生しているかどうか」を自社データで確認できます。
ポチップの数字は、大きく変化していませんでした。
| 指標 | 5/13以前 | 5/14以降 |
|---|---|---|
| サイト訪問者数 | 平常 | 平常 |
| 商品カード インプレッション | 平常 | 平常 |
| 商品カード クリック数 | 平常 | 平常 |
| Amazon紹介料 | 平常 | 異常値(ゼロ) |
つまり、「読者は商品リンクを押してくれている。でもその先のAmazon側で、何かが切れている」という奇妙な状態です。
過去30日のデータで見える境界線
打ち明けると、過去30日(4/21〜5/20)のAmazon紹介料は¥25,077。うち大半は4/30〜5/12の約12日間に集中していました。クリック624、注文66、CVR約11%。
これに対してポチップ内部計測(過去30日)は、クリック576でした。5/13境界での激変は、ポチップ側にはまったく出ていない。
要するに、
- 過去30日間クリック624がAmazonアソシエイトで記録されている
- 過去30日間のポチップ内部計測はクリック576
- 30日間で48クリックの差は集計漏れや集計遅れなどで出るレベル

念のため、筆者は上記のAmazonのボタンをクリックすると商品ページに飛ぶ。つまり、サイトからAmazonへの導線は生きてはいました。
つまり、
- Amazonアソシエイトでクリックは記録されている
- ポチップでもクリックは記録されている
ということから「クリックはAmazonで計測されるが、成果発生までのトラッキングが上手くいっていない」との仮説を筆者は立てました。
自分の環境で立てて、除外できた12個の仮説たち
ここから先は、筆者が実際にこの1週間で潰してきた仮説です。「これも疑ったけど違った」リストとして読んでください。同じ罠を踏まないで済むかもしれません。
| 仮説 | 検証結果 |
|---|---|
| 仮説1 AI生成コンテンツ規約違反 | 念のためAmazon公式に確認して否定された |
| 仮説2 XServerのIP/ホスト/CDN変更 | 公式に確認して、否定された |
| 仮説3 Refererヘッダーの剥奪 | meta referrerは no-referrer-when-downgrade。 curlでAmazonへの応答も異常なし |
| 仮説4 ポチップのclick handlerが介入してクリック自体を阻害 | リンクをDOM検査するとプレーンなHTML。JS介入ゼロ 異常なし |
| 仮説5 functions.phpに変なリダイレクト遮断コード | 確認したが該当箇所なし |
| 仮説6 5/12-13のプラグイン自動更新 | 該当時期に新リリースなし |
| 仮説7 WordPress本体の5月マイナー更新 | 現バージョン6.9.4は3月リリースで該当なし |
| 仮説8 ポチップCreators APIの通信失敗 | 商品検索も既存商品の情報更新も問題なし |
| 仮説9 ポチップPro/Assistのライセンス期限切れ | 有効で問題なし |
| 仮説10 もしもアフィリエイト経由設定の不備 | もしもアフィリエイトを使っていない |
| 仮説11 CloudSecure WAFの誤検知 | シンプルWAFは無効化済み |
| 仮説12 サイト側のクリック計測ロスト | ポチップ計測でクリックは継続記録されている |
上記の12個の仮説(チェックリストみたいに思ってください)は検証結果、全部違いました。
「他サイトとの比較」が対照群として無効だった
筆者は同じXServerで、野球やバスケの解説サイトといった他ブログも運用しています。そして、他ブログは普通に動いている。「だからXServerは犯人じゃない」と最初は思っていました。
でも、よく考えたら他のサイトはポチップを使っていなくて、そもそもAmazonから収益を得ていません。比較したって「変化なし」しか出てこない。対照群として成立していなかったんです。
「他のサイトは大丈夫だからサーバーは関係ない」 との油断が、原因切り分けを2〜3日遅らせたと思います。
トラブルシューティングをするとき、「比べているもの同士が、本当に比較可能な状態か」を最初に問うこと。当たり前なんですが、焦っているとこういう基本を忘れます。
残った3つの仮説
仮説をぜんぶ潰しきれず、最終的に残ったのが次の3つです。確率は完全に主観ですが、参考までに書いておきます。
- 仮説①: Amazon側のアトリビューション/Cookie変更
- 仮説②: 5/13 XServerメンテナンスに起因する環境変化
- 仮説③: Amazonアプリへの遷移(Universal Link)でトラッキングタグが落ちる
仮説①: Amazon側のアトリビューション/Cookie変更
楽天アフィリエイトは問題なく成果発生は起こっていました。
一方でバリューコマースに連携しているYahooショッピングはちょっと変な挙動がありました。
元々、月に700円前後しか収益を上げていかなったので、あまり気にしていなかったのですが、5/13以降はYahoo!ショッピングでも収益は0。
もしかしたら「Amazonと一部ASPに共通する何か」が変わった可能性が、ここで浮かびます。
しかし、ブラウザのサードパーティCookie制限の段階強化、リダイレクト経路のセキュリティポリシー変更、ITP系の挙動変更などは、個人の手では追いきれない領域。そのため、追ってもあまり意味がないと判断しました。
仮説②: 5/13 XServer基盤メンテに起因する環境変化
メールで以下の文言を事前にXServerより通知を受けていました。
『一部のお客様アカウント収容サーバー』5月13日(水)AM2:00頃~AM8:00頃にかけての10分~20分程度のサーバー停止を伴う基盤システムメンテナンス
XServerからのメールから引用
5/13以降成果発生が出なくなったため、時系列が綺麗に一致しています。
とはいえ、XServer公式に何度かメールで問い合わせましたが、こちらが知りたい粒度の回答は得られていません。
仮説③: Amazonアプリへの遷移(Universal Link)でトラッキングタグが落ちる
スマホでAmazonリンクをタップした際、ブラウザではなくAmazonアプリが開く挙動が増えています。そこで、アプリ遷移時、トラッキングIDが引き継がれず計測から漏れる可能性があると思いました。
ただし「5/13を境にいきなり急増する理由」を説明しにくいと考えています。
実際にやった対策は、PHP 8.2.30 から 8.3.30 への切替
最後にやった対策と注意点ついて次の順に解説します。
- なぜPHP切替を選んだか
- 切替手順(XServerサーバーパネル)
- 切替時の注意点
なぜPHP切替を選んだか
正直に書くと「これが直接の真因だ」と確信があったわけではありません。
ただ、XServerは2025年8月から推奨PHPバージョンを8.3に変更しています。
そして、筆者のサイトはまだ古いバージョンのPHP 8.2.30を使い続けていた。
「XServer基盤メンテで何かが変わったとして、もし環境の変化が影響しているなら、推奨環境に揃えるのが筋」
そういう消去法的な判断でした。
「動いているシステムは触らない」は鉄則です。でも、「動いていないシステムを直すために、推奨環境に寄せる」のは、その鉄則の例外として許される範囲だと判断しました。
切替手順(XServerサーバーパネル)
具体的な手順はXServer公式マニュアルが最新かつ正確なので、詳細はそちらに譲ります。流れだけ書くと次の順になります。
- XServerサーバーパネルにログイン
- 「PHP Ver.切替」を開く
- 対象ドメインを選択
- 8.3.30(推奨マーク付き)を選んで「変更」
- ブラウザで自分のサイトを開いて、表示崩れ・エラーがないか確認
切替時の注意点
切替時の注意点は次の3つを挙げておきます。
- バックアップ取得は必須
- テーマ・プラグインの互換性をざっくりでも確認
- 何かあったら8.2に戻せる
バックアップ取得は必須
XServerなら自動バックアップが効いていますが、念のため
テーマ・プラグインの互換性をざっくりでも確認
筆者の環境(Cocoon + ポチップ + AIOSEO + CloudSecure 等)は問題なし
何かあったら8.2に戻せる
XServerはバージョンを行き来できます。これが分かっていると心理ハードルが下がる
切替後の結果 ─ 5/22朝、ゼロから抜けた
5/21の22時頃にPHP切替を実施。翌朝、Amazonアソシエイト・セントラルを開いて、注文が1件。
クリック6、注文1、CVR 17%でした。

ぶっちゃけ、数字だけ見れば「ふーん」というレベルです。普段なら見過ごす1件です。
でも、1週間ずっとゼロを見続けていた人間にとって、この1件の意味はとんでもなく大きい。
「あ、Amazonの集計は、私のサイトをまだちゃんと認識してくれてるんだ」 と確認できた瞬間でした。
ただし、結論はまだ急がない
正直に書きますが、現時点ではまだ何も確定していません。理由は3つ。
- サンプル数1件は判断材料にならない。たまたまその日Amazon側が直っただけの可能性も同じくらいある
- 真因がPHPだったのか、Amazon側が偶然直ったのかは、現状では切り分け不可能。同時に動いた変数が複数ある
- コンバージョン率17%は通常より高め。これが安定するか、明日以降ゼロに戻るか、それともならすと元のCVRに戻るかは、1週間見ないと分からない
なので、「PHP切替で直った!」と書きたい気持ちをぐっとこらえて、「ゼロから抜けた事実だけ確認できた」と書いておきます。
続報は今後お伝えいたします。
同じ症状で困っている人へのチェックリスト
最後に、もし今読者が同じ症状で焦っているなら、この順番でチェックしてみてください。
- Amazonアソシエイト・セントラルで「クリック」が記録されているか
- ポチップ等の計測プラグインの内部数字と、Amazon側の数字を突き合わせる
- ホスティング側(XServer等)の「お知らせ」「障害情報」を症状発生日の前後で確認
- WordPress本体・プラグイン・テーマの更新履歴を確認(自動更新の有無も)
- ASPは1つではなく複数(楽天、ValueCommerce、もしも等)で症状を比較
- Amazonアソシエイトに直接問い合わせ(AI規約・アカウント状態の確認)
- 自分のサイトのRefererヘッダー設定、WAFの設定を確認
- XServerの推奨PHPバージョンと自分の現バージョンを比較
- 何か変える前に、必ずバックアップ
- 1つだけ変えて、効果を待つ(同時にいろいろ変えると原因が分からなくなる)
特に10番 は身に染みて感じました。焦るとつい「あれもこれも」やりたくなるんですが、原因切り分けを難しくするだけです。
まとめ |「原因特定」にこだわりすぎず、「打てる手」から動かす
1週間で一番学んだのは、トラブルシューティングは「真因を突き止めること」と「打てる手を打つこと」を分けて考えるべきだということです。
真因が分からないと動けない、というスタンスだと、いつまで経っても収益はゼロのまま。一方で、「これが真因だ」と決めつけて思い込みで動くと、間違った対策で時間とお金を溶かす。
私が今回やったのは、「真因はまだ分からないけど、推奨環境に寄せるのは合理的だし、リスクも限定的だから、ここから動く」という判断でした。結果が出るかは、まだ分かりません。出なかったら次の手を打つだけです。
アフィリエイトを長く続けていると、自分ではどうしようもない外部要因で売上が動くことが定期的にあります。「分からなさ」と付き合いながら、できることを淡々と積み上げていくのが、続けるコツなんだろうなと、改めて思いました。
続報がありましたら今後お伝えします。同じ症状で困っている方、もし「うちはこうだった」という情報があれば、ぜひコメントで教えてください。みんなで原因に近づければ嬉しいです。
本サイトでは「サーバーのカテゴリー」で他の情報をお届けしているので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
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