ChatGPTをはじめとした生成AIの普及とともに、次の声を見かける機会が増えました。
- SEOはもう時代遅れ
- オワコンだからやめたほうがいい
一方で「SEOはまだ重要だ」という意見も根強く、何を信じればいいのか迷っている方も多いはずです。
本記事では、現役のSEOライター及びディレクターであり、ClaudeやGeminiなどのAIを普段利用している筆者が、「SEOは時代遅れ」と言われる理由と「まだ必要」とされる理由の両方を解説します。さらにGoogle公式・専門家の見解の引用と、筆者自身の体験談も交えて解説します。最終的にどう判断するかは、読者自身が決められるように構成したので、ぜひ参考にしてみてください。
結論|「時代遅れ」かどうかは”何を指すか”で答えが変わる

先に中立的な結論を述べると、SEOが時代遅れかどうかは「SEO」という言葉が何を指すかで答えが変わります。
キーワードの詰め込みや被リンクの大量購入といった古い手法を指すなら、確かに時代遅れで通用しません。さらに、価格比較やスペック比較だけを行うだけのサイトであれば、AIで代替可能なので、いずれは淘汰されていくでしょう。
しかし「検索エンジン経由で見つけてもらう工夫」全体を指すなら、検索の利用が続く限りなくなりません。むしろAIには体験そのものは不可能なため「その記事でしか読めない旅行などの体験」や「実際に製品を使ってみた感想」といった一次情報は今後生き残ると筆者は考えます。
「オワコン」と断じる意見も、「不滅」と断じる意見も、どちらも一面的です。本記事では両論を並べたうえで、これからの向き合い方を考えます。
SEOが「時代遅れ・オワコン」と言われる3つの理由

まずは「時代遅れ」とされる側の主張を見ていきます。次の3つの主張、実際の環境変化に基づく指摘です。
- 【理由①】生成AIの普及とゼロクリック検索の増加
- 【理由②】AIによる検索結果の要約(AI Overviews)の台頭
- 【理由③】低品質な量産コンテンツの淘汰
【理由①】生成AIの普及とゼロクリック検索の増加
ChatGPTをはじめとする生成AIの普及で、利用者が検索エンジンを使わずに答えを得る場面が増えました。また、検索結果ページ上で答えが完結し、サイトをクリックしない「ゼロクリック検索」も増加傾向にあります。
情報源もX(旧Twitter)を始めとしたSNSやYouTubeなどの動画プラットフォームへと多様化しており、従来のように「検索→クリック→サイト訪問」という流れだけに依存するのはリスクが高まっています。検索流入だけに頼る集客モデルが揺らいでいることが、オワコン論の大きな背景です。
【理由②】AIによる検索結果の要約(AI Overviews)の台頭
Google検索自体にもAIによる要約(AI Overviews)が組み込まれ、検索結果の上部にAIの回答が表示されるようになりました。そのため、従来の「1位を取れば大量の流入」という前提が崩れつつあります。検索者がAIの要約だけで満足すれば、たとえ上位表示されてもクリックされない可能性があるためです。
順位を追うだけの旧来型SEOの費用対効果が下がっているという指摘は、無視できない変化だと言えます。
【理由③】低品質な量産コンテンツの淘汰
Googleは2022年以降、ヘルプフルコンテンツの考え方を強化し、検索順位だけを狙った薄い量産記事やまとめ記事が評価されにくくなりました。
かつては「キーワードを含めた記事を大量に作れば稼げる」というモデルが成立していましたが、それが通用しなくなったと言えます。低質なコンテンツを量産した人が「SEOオワコン」と表現する場合がいますが、正確には「低品質なSEOビジネスの終わり」であって、SEO全体の終わりではないという見方もできます。
筆者は、野球などのスポーツ系のメディアを運営していますが「野球選手の成績」だけを並べたブログは確かに検索順位が下がったと感じています。
当然ドメインパワーの強い日本プロ野球やメジャーリーグの公式サイトは検索順位を落としません。しかし、0→1で始める個人ブログの場合は独自性がないと流入はあまり見込めないと筆者は考えます。

紫線が表示回数の推移
オレンジ線が平均掲載順位の推移
上の画像は筆者の運営する野球ブログのクリック数の推移(青線)、表示回数の推移(紫線)、平均掲載順位の推移(オレンジ線)です。2025年から、試合のある期間・ない期間があるため、流入は多少は上下しますが、全体として平均掲載順位は変わらず、安定した数字を維持しています。
後述しますが、筆者は「客観的な情報」以外にも選手の分析と今後の成績の予想など「個人の意見」を盛り込むようにしています。こうすることで「その記事にしかない独自性」が生まれるので低質な量産記事とは評価されづらく、今でも上位表示ができています。
「SEOはまだ必要」とされる3つの理由

次に、SEOの必要性を主張する側の論拠を見ていきます。こちらも市場データや実感に基づく意見です。次の3つを順に解説します。
- 【理由①】検索市場は依然として巨大である
- 【理由②】変わったのは手法であって本質ではない
- 【理由③】AI時代もLLMO/GEOとして進化している
【理由①】検索市場は依然として巨大である
生成AIが普及しても、検索エンジンの利用がゼロになったわけではありません。多くの人が今も商品比較や悩みの解決で検索を使っており、検索からの流入は依然として有力な集客チャネルです。

上記がChatGPTが出始めた2022年以降の検索キーワード「SEO」の検索ボリュームの推移です。多少の上下はありますが急降下してもその後戻ったり、むしろ2022年以前よりもボリュームが増していたりと、まだ検索需要はあることがわかります。
「SEOは終わった」と言われ続けて数年経ちますが、その間も検索市場は成長を続けてきました。長年SEOに取り組むプロほど「オワコン」とは言わない傾向がある点もオワコンかどうか判断する際に考慮しましょう。
検索需要が衰えていない今でも、SEOへの参入のタイミングとも言えます。まずはXServerのような信頼できるサーバーでWordPressを立ち上げ、低コストで発信の基盤を整えることから始めてみてはいかがでしょうか。
【理由②】変わったのは手法であって本質ではない
SEOの本質は「検索者が求める情報を的確に届けること」つまり検索意図を的確に捉えたコンテンツを作ることであり、これは検索エンジンが存在する限り変わりません。
変わったのは手法(テクニック)の部分です。キーワード偏重から検索意図の理解へ、量から質へ、小手先の対策から信頼性(E-E-A-T)の重視へとシフトしました。つまり「時代遅れ」なのはSEOそのものではなく、アップデートできていない古い手法だという整理ができます。
【理由③】AI時代もLLMO/GEOとして進化している
近年は、生成AIや検索AIに自社の情報を引用・参照させる最適化としてLLMO(大規模言語モデル最適化)やGEO(生成エンジン最適化)という概念が登場しています。こうした新しい概念は従来のSEOを置き換えるものではなく、信頼できる良質なコンテンツを作って初めて成立します。
例えば本記事ではSEOはオワコンかどうかを執筆しており、先述の通り「オワコンと言われる理由を3つ」「オワコンではない理由を3つ」と中立的に筆者の体験も交えて書いています。ここで検索順位で上位表示されれば「信頼できるコンテンツ」とみなされるため、AIが参照しやすくなるのは容易に想像できます。
良いコンテンツはAIにも検索にも評価されるため、SEOの蓄積は無駄になりません。AIの登場は「SEOの終わり」ではなく「拡張」と捉える見方です。
昔のSEOと今のSEOの違い【比較表】

「時代遅れな手法」と「今も有効な考え方」を切り分けると、論点がクリアになります。何が古く、何が新しいのかを表で整理しました。下表で昔と今のSEOを比較します。
| 観点 | 昔のSEO(時代遅れ) | 今のSEO(有効) |
|---|---|---|
| キーワード | 出現率を意識した詰め込み | 検索意図に沿った自然な文章 |
| 被リンク | 大量購入・相互リンク | 自然に集まる質の高いリンク |
| コンテンツ | 量産・文字数稼ぎ | 独自性・実体験・有用性 |
| 隠しテキスト等 | 使われていた | ペナルティ対象(厳禁) |
| メタキーワード | 重視された | ランキングに使われない |
| 評価軸 | 検索順位だけ | 検索体験・E-E-A-T・成果 |
| AIへの対応 | 想定なし | AI要約・LLMO/GEOも意識 |
| 目的(共通) | 検索からの集客 | 検索からの集客 |
こうして並べると、「時代遅れ」と批判される手法は、いずれも検索エンジンを欺くタイプの古いテクニックだとわかります。一方で検索者の役に立つコンテンツを届けるという目的は今も昔も変わりません。両者の違いを理解せず「SEO=古い手法」と一括りにすると、議論がかみ合わなくなります。
Google公式・専門家の見解【引用】
議論を客観的に捉えるため、Google公式とSEO専門家の見解を引用します。立場の異なる声を並べることで、論点が立体的に見えてきます。次の3つの見解を紹介します。
- 【見解①】Google公式「ユーザー第一のコンテンツ」
- 【見解②】専門家「オワコンと言う人はSEOをやったことがない」
- 【見解③】Google公式「ユーザーにメリットをもたらす情報を上位に」
【見解①】Google公式「ユーザー第一のコンテンツ」
ユーザーを第一に考えたコンテンツとは、主にユーザーのために作成されたコンテンツであり、検索エンジンのランキングを操作することを目的としたものではありません。
引用元:Google検索セントラル
Google自身が検索順位狙いではなくユーザーのためのコンテンツを評価すると明言しています。これは「順位テクニック中心の古いSEO」が通用しなくなった理由そのもの。裏を返せば、ユーザーに役立つ情報を作る取り組みは今後も評価され続けることを示しています。
【見解②】専門家「オワコンと言う人はSEOをやったことがない」
「SEOはオワコン」と言っている人は、たぶんSEOをやったことがない
引用元:土居通成(note)
長年SEOに携わる専門家からは、実務を知る人ほど「オワコン」とは言わないという指摘があります。オワコン論の多くは、実際にSEOで成果を出した経験のない立場から語られているという見方です。情報の発信者が誰で、どんな経験に基づくかを見極めることの重要性も示唆しています。
【見解③】Google公式「ユーザーにメリットをもたらす情報を上位に」
Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを操作することを目的として作成されたコンテンツではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
引用元:Google検索セントラル
Googleは自社のランキングシステムが「順位を上げるため」ではなく「ユーザーにメリットを与える情報を上位に出すため」に設計されていると明言しています。つまり手法の流行り廃りに関係なく、ユーザーの役に立つ良質なコンテンツを作ることが普遍的に評価されるという、SEOの本質を示した一文です。
筆者の体験談3選|古い手法と新しい手法のリアル
ここからは、筆者が実際にブログ運営で経験したことを共有します。机上の議論ではなく、現場で何が起きたのかを知る材料にしてください。次の2つの体験を紹介します。
- 【体験談①】キーワード詰め込み記事が順位を落とした
- 【体験談②】実体験ベースの記事が生き残った
【体験談①】キーワード詰め込み記事が順位を落とした
運営初期、筆者は「狙ったキーワードを本文に何度も入れれば上がる」と信じ、不自然なほどキーワードを詰め込んだ記事を量産していました。
最初は多少順位がついたものの、Googleのアップデートを経てこうした高順位狙いの記事は軒並み順位を落とし、最終的に検索流入は減りました。
読み返すと、自分でも読みにくい記事ばかり。小手先のテクニックは長続きしないと身をもって学んだ経験です。
【体験談②】実体験ベースの記事が生き残った
逆に、自分が実際に使った製品のレビューやつまずいた点と解決策を書いた一次情報・実体験ベースの記事は、アップデートを越えて順位を維持しました。当コンテンツもその1つです。
中にはAIによる要約に内容が参照されつつ、検索からのクリックも継続している記事もあります。他人が簡単に真似できない独自の体験こそが、今のSEOで効くと実感しました。E-E-A-Tの「経験(Experience)」の重要性を裏づける結果です。
これからSEOに取り組むなら、まずはサーバー選びが肝心です。筆者自身、複数の運営ブログをXServer上で構築しています。表示速度の速さとサポート体制の手厚さが魅力です。「SEOって何から始めたらいいかわからない…」という方はまずXServerに契約してみましょう。
まとめ|「やめる」より「アップデートする」が現実的

SEOが時代遅れかどうかは、結局「何を指すか」次第です。キーワード詰め込みや被リンク購入といった古い手法は、間違いなく時代遅れです。一方で、ユーザーの検索意図に応え、実体験や信頼性で価値を届けるという営みは、AI時代でも形を変えて生き続けています。
オワコン論にも必要論にも一理あり、どちらが正しいかを断定するより、古い手法を捨てて新しい考え方にアップデートしつつ、検索以外の流入も確保するのが現実的な戦略です。本記事の論点整理を、読者自身の判断材料として役立てていただければ幸いです。
これからSEOに取り組むなら、まずはサーバー選びが肝心です。表示速度に定評があり初心者でも扱いやすいXServerなら、WordPressの開設も数クリックで完了し、迷わずすぐに執筆を始められます。
本サイトでは「サーバーのカテゴリー」で他の情報をお届けしているので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

